来年2016年産小麦栽培の参考にするため、
シロガネコムギの収穫期を控えた5月下旬の麦畑の主な雑草を掲載します。
何とか、耕種的防除(農薬を使わない防除)で対応したいところ。

1 カズノコグサ
  この地域で最も目に付く雑草で、排水の悪い、薄播きのほ場に多く発生しやすいと思います。
  麦作は薄播き過ぎ・窒素不足になれば生育が進まず、地面まで太陽光線が到達して全体的に雑草は繁殖旺盛になります。
   この雑草は5月上・中旬までは穂の緑色で目立ちますが、除草剤を使わず、排水改良で何とかなると思っています(2020/05/10追加)。  
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2 オオイヌノタデ
  うす蒔きになった枕地に多い。全面に拡散することは今のところありません(2015.06.23 修正)。
  「イヌタデに比べ茎が赤く、穂が大きい」そうです。
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3 アメリカフウロ
  ほ場全体にぽつぽつと発生する感じです。コンバインで種子がばらまかれますが、大発生しないのは不思議(2015.06.23 植物名不明を修正)。
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4 ヤエムグラ
  多いとコンバインが詰まる事もあります。今年はあまり広がらなかったのは何が原因だったのか。気象? 平安時代の「源氏物語」にも描かれているそうです。
  ヤエムグラも薄播き、窒素不足で麦の生育が悪い圃場で繁茂し易い。
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5 トゲミノキツネボタン(キンポウゲ科 キンポウゲ属)
  一箇所だけ道路脇に沿って発生しているので、工場へ来る大型トラックによって種子が運ばれた可能性を感じます。広がらないように、大変ですが手で除草しています(2015.06.23 植物名不明を修正)。
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6 スギナ
  今年始めて小規模ですが、麦の中まで発生した所が1箇所ありました。
  除草剤に強いので、風上から胞子が飛散して根が定着します。(2019/06/06修正)
  スギナが定着したら、代かき・水田化するか、ラウンドアップを散布するかでしょうか。(2019/06/06修正)
 2021年産小麦作付け対応のため、代かきしましたが効果は感じられません。もっと深耕・休耕して根を撲滅するか、ラウンドアップしかないようです。(2021/05/22修正)
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7 ペレニアルライグラス(ホソムギ)?
  収穫期まで立毛ならば、コンバインで種子が拡散し、来年は手が付けられなくなる恐れ。
  手で除草します。
  2015.06.23 カラスムギの可能性もあります。
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8 スズメノカタビラ
  画面右。大被害にはなりませんが。
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9 スズメノテッポウ
  私の圃場では近年ほとんど、スズメノテッポウは生育しなくなりました。
  以前は結構繁殖していた記憶があります。原因は分かりません。

10 カラスノエンドウ。
 周辺部のクリークの土手とか畦畔に生育している場合は種子が出来ない前に除草を心がけています。
 圃場に疎らに目につくことがあるので、小麦の収穫前に各圃場、手で除草します。
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